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額田まちの風土記 第20巻

額田まちの風土記 第20巻

ちがさきふれあいの店

 

ほっとする元気をもらえるミュージアム 額田20-表

お店のレジで
ちがさき商店の
ご主人と奥さんが待っている。

静かな道と新鮮な空気を堪能しながら
ちがさき商店をめざす。
お店につくと
奥さんとご主人が出むかえてくれた。

額田20-3

「このお店があるから助かるよ。」

「今日はここでおしゃべりできて
よかった。」

「ここのお店がなくなったら
大変だ。」
 

「こんなふうに必要とされるのが
うれしいんだよ。」
 

お客さんが少なくなっていて
コンビニなどもできているいま
お店を続けているのは
お客さんの言葉があるからである。

額田20-7

お話を聞いている時に
私たちに向かって「座ったら。」と
奥さんがいう。
「コーヒー飲んできな。」と
ご主人がいう。
私は思わず笑顔になる。
「少ししゃべっていきなよ。」

額田20-9

コーヒーの香りと夫婦の会話
取材になれていなかった私は
不安と緊張でいっぱいだったが
ご主人と奥さんのやさしさで
気持ちがほぐれた。

額田20-11

我が家にいるようで
のんびりしていると
お客さんが1人来店して
カップラーメンを持って出て行った。
 

「え!?」
お会計をしていない。
私がびっくりしていると
ご主人が、
「あいつは俺の後輩だから
ツケでいい。」
私は、信頼の強さに感動した。
 

ちがさき商店に流れる空気は
とてもあたたかく
ゆっくりで
いつでもホッとできる。

額田20-15

帰り道に、
ご主人のことばを思い出した。
 

「ここまで来たら
最後までやりたいよなあ。」
 

あったかい

額田20-19

 

 

 2016年12月8日 初版第1刷発行
著 者 :小嶋 ひかる
写 真 :小嶋 ひかる
取 材 :小嶋 ひかる、金澤 優哉
編 集 :畑岡 祐花
発行者 :日本地域資源学会
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