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額田まちの風土記 第30巻

額田まちの風土記 第30巻

モチの木まつり

 

モチの木カフェ
みんなの笑顔あふれる憩いの場をつくる
額田30-表

額田小学校には年に1度、
いこいの場所が生まれる。
それがモチの木まつりだ。

額田30-3

そこでは、
おはやしや子どもたちの
元気な声がひびいている。
お年寄りからお父さん、お母さん、
子どもたちまでの3世代交流が
自然とうまれている。
 

まちの人たちには笑顔があふれ、
自然とコミュニティの絆が
強まっている。
 

おはやしや子どもたちの声が
聞こえる場所がある。
それがまちカフェだ。
まちカフェにはお年寄りから
お父さん、お母さん、子どもが集う。
これも3世代交流のひとつである。

額田30-7
このモチの木まつりは
いまは希薄になってしまった
コミュニティを元気にするための
催しである。
モチの木は、太陽の光を受けて
枝をのばし、青い葉をしげらせ
力強く根を張る。
まさに
ぴったりの名前ではないだろうか。

額田30-9

モチの木まつりの舞台は
額田小学校である。
主役は地域の人々である。
そしてみんなが主役で
盛りあげ役になっている。
 

普段は
日常生活の一部である小学校が、
この日は、特別なステージへ
ドレスアップする。
そして額田小学校が
活気あふれる元気の源となる。
 

わたしは体育館を訪れてみた。
緑のドアの前には大小様々な
くつがおかれていた。
ドア越しにも子どもたちの声、
おはやしを練習する音が聞こえる。

額田30-13

校舎を歩いてみた。
廊下のかべには
子どもたちの写真や
作品がならんでいた。
 

まるで美術館のようだった。
子どもたちは地域の芸術家だ!
わたしはそんなことを考えた。
 

そしてまた、
まちカフェに行ってみた。
するとはじめて訪れたときより
たくさんの人がいて、
にぎわっていた。
お年寄りから大人、そして
子どもたちが楽しそうに
会話を楽しみ、コーヒーを飲んで、
お菓子を食べたりしていた。

額田30-17

まさに団らんの空間である。
3世代交流はここでも行われていた。

額田30-19

あたりを見まわすと、
ここにも子どもたちの写真や
地域の人々が活動している写真が
展示されていた。
額田のまちの子どもたちが描いた
手づくりカレンダーも
展示されていた。
 

昔は日常であったが、
今は希薄になりがちな
地域のつながりがそこにはあった。
 

このおまつりは、
地域の人々にとって、
交流の場となっている。
 

まさに「モチの木まつり」は
日常の中の非日常であった。
 

 

額田30-後 

 2017年2月13日 初版第1刷発行
取 材 :福田 莉子、小嶋 ひかる、竹内 千聡
著 者 :福田 莉子
写 真 :福田 莉子
編 集 :畑岡 祐花
発行者 :日本地域資源学会
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